作品：時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん
キャラ名：アーリャ
原型師：100号

◇原型コメント
元のイラストにできるだけ近づけるように、造形やパーツ分けを行うのは本当に大変でした。
特に、スカートが4層にも重なっているため、厚みを保つのが難しかったですが、できる限りの力を尽くして取り組みました。
自分で調べたり、このイベントに参加したりする中で、将来的に改善できる多くの点に気づくことができました。

作品：戦闘員、派遣します！
キャラ名：キサラギ=アリス
原型師：halkichi

◇原型コメント
元イラストに忠実に、かつ造形物として退屈させない構成にすることを目指して制作を行いました。
大きく広がる髪はこの作品の最も大きな特徴と考え、見どころとなるよう特に力を入れています。
全体的な流れやそれぞれの毛束の前後関係を意識し、どの角度からも動きを感じられるよう気を配りました。それだけに細い毛束が重なる構造となり、分割には大いに頭を悩ませましたが、パズルのようにパーツの組み合わせを考えていく作業は難しくも楽しいものでした。
身体も髪のボリュームに負けないよう、情報量を盛り込むことを目指しています。
衣服の皺は元イラストの陰影を丁寧に拾って立体に落とし込み、シワの深さやエッジ感でメリハリを出しつつ、塗装の雰囲気を造形で表現できるよう注力しました。
ポージングに関しても体幹の流れから力の入り方、指先の表情を意識してどこから見ても可愛いポーズとなるよう納得の行くまで調整を重ねました。

作品：スレイヤーズ
キャラ名：リナ＝インバース
原型師：ボブズキ

◇原型コメント
まず、富士見ファンタジア文庫35周年おめでとうございます！
学生時代によく見ていた作品が多くてとても悩みましたが、「リナ」の珍しい勇者の姿に惹かれて立体化することになりました。
今回は用意されたイラストをそのまま表現するテーマだったので、どうやって作るかという悩みはあまりしませんでした。
ただ、前回（電撃文庫×KDcolle造形大賞）での経験と努力を通じて、さらに成長した姿をお見せしようと、もう少し丁寧に作業を進めました。
イラストに表現されたディテールや雰囲気を逃さず立体化することに悩み、特に顔の表情から「リナ」らしい感じを生かそうと努力しました。毎回新しいフィギュアを作る度にもっと良く作ろうと努力していますが、いつも結論はよく分かりません(笑)
最後に、このような記念イベントに直接参加する機会を与えていただき、誠にありがとうございます。

作品：ロクでなし魔術講師と禁忌教典
キャラ名：システィーナ=フィーベル
原型師：ぼるちも屋

◇原型コメント
今回のコンテストで一番楽しいと思えたのはやはり顔を作っているときでした。これまであまりツインテキャラは作ってこなかったので、頭部の装飾や髪のなびきかたなどがショートヘアと違い大きく動くので新鮮でした。また製作の際は背景に元となる絵を配置して作業していますが、顔や髪の毛がぴったりと背景に重なる瞬間は製作していて気持ちが良いものです。
　苦労した点につきましてはデカールの製作を挙げたいです。普段デカールは製作時に外注してしまうので、イラストレーターで正面を投影して描いたものを印刷して、自分でアタリを付けながら少しずつ大きさや形状を変更して今の形状に落ち着きました。フィニッシャーさんの苦労がよく分かりましたね…。
　最終審査に当たって改めてデータを見てみると「これ本当に元絵と合ってるか…？」「装飾や背中とか見えないところはまだうまくできたんじゃあないか...？」など考えてしまいましたが、画像を提出した後でもだいぶ腕があがったのかな、とポジティブに考えようと思います。

作品：スレイヤーズ
キャラ名：リナ＝インバース
原型師：田村健

◇原型コメント
今回、リナ＝インバースという長く愛されてきたキャラクターを、自分の解釈で立体化できたことは、とても貴重な経験でした。
私は普段CGでキャラクターを作っていますが、完成形がフィギュアになるのは初めてで、実際に手に取ったときどう見えるかを想像しながらの作業は新鮮であり難しさも感じました。特に、リナらしい小柄ながら力強い存在感を出せるよう意識し、イラストでは描かれていない背面の髪の流れや全体の動きにもこだわっています。
制作中には、イラストの魅力を立体として形にできたと感じられる瞬間もあり、楽しく取り組めました。360度どこから見ても楽しめるよう細部までこだわりましたので、ぜひいろいろな角度から見ていただけると嬉しいです。